Google電卓のあれこれ
数字
Google電卓では、日本語に対応しています。つまるところ漢数字や、そのまま日本語での算用記号の表記です。ただし残念なことに、新字体には対応していますが、旧字体(壱萬とか)には対応していないようです。
一足す一 二
整数の領域では、非常に大きな数にも対応するようです。具体的には無量大数までは漢数字で表記することができます。
二極割る一正 二億
これは整数にとどまりません。たとえば小数は~割、~分と表記できます。三点五といったそのまま読み上げた形では認識しないようです。
八割五分足す一割 (85%) + 10% = 0.95
しかし、小数の表記としては毛(もう)までの対応にとどまり、糸(し・一万分の一)以降は対応していないようです。
(一分四厘一毛足す三)かける五かける五 78.525
分数も計算することができました。ただし結果は小数です。また、「二と三分の二」といった帯分数表記はできませんでした。
五分の二足す三分の七 2.73333333333
負の数ももちろん対応しています。
一足すマイナス三 マイナス二
99までであれば、ひらがな(いち、に、さん・・・ と ひとつ、ふたつ、みっつ・・・)でも計算ができます。百以上は計算できませんが、万・億・兆の位取りにひらがなを99まで使用することができるようです。
- きゅうじゅうきゅう! 9.332622e+155
- ここのつたすふたつ 十一
- にじゅう阿僧祇たすみっつ恒河沙 1.00003e+57
また、数値以外に日付の型も計算ができます。できるようですが、月をまたいだ際の計算が妙です。検証はしていませんが、考えられるとしたら閏年の兼ね合いかもしれません。1月1日を基準とした日数に無理やり変換されているのかもしれません。
- 八月七日から八月二日を引く 5 日
- 二千二十年八月七日から千九百四十五年八月十日を引く 74.9917863年
結果を他の表記法で表したりすることも可能です。これらは後述の結果の単位が無次元のときのみ反映されるようです。
- やっつを二進数で 0b1000
- とおをローマ数字で X
- 四十七メートル毎秒掛ける五分をメートルで割るをアラビア数字で 14100
- 1テラバイトをバイトで割るを日本語で 一兆
算用記号やその他数学記号
先述の例ですでに使用していますが、「+ー×÷」といった四則演算記号は日本語で記述することができます。
負の数を引くようなことももちろん考えられます。
- 三マイナスマイナス五 八
- 三マイナスマイナスマイナス五 マイナス二
またこのような変則的な表記も確認できました。
- 五に七を加える 十二
- 六に五を加算する 十一
- 八から六を引く 二
- 五から九を減じる マイナス 四
- 百から四を減算する 九十六
- 六と四を足す 十
- 四を五で足し算 九
- 六と五の和 十一
- 百と四の差 九十六
上記の表記は組み合わせることができます。下記の例では日本語の文章的には「から」ということばの意味が変わってしまっていますが、Google電卓的には同じことです。 そもそも、日本語の文法的整合性は確認されません。
- 六から三を割り算するから四を引く -3.5
- 五と四を足すから二を引くに三を引く -1.8
- 三の二を足す 五
なぜか、足し算の「足す」は送り仮名を送らなくても計算しました。
- 五足三 八
掛け算や割り算の場合、英語のカタカナ表記には対応しないようです。ただし、~の~倍、~の~割といった表記ができます。
なお加減乗除や和差積商のうち、「除」「商」だけ「除する」や「~の商」といった書き方ができないようです。
- 三掛ける五 十五
- 三かける五 十五
- 八と七を乗算せよ 五十六
- 六の五倍 三十
- 八を二倍する 十六
- マイナス一わる五 -0.2
- マイナス一割る二 0.5
- 八を五で掛け算する 四十
- 六に三を乗じる 十八
- 八から二を割り算 四十
- 百と四の積 四百
- 三万を七で割り勘 4285.71428571
- 二百と四十を除算しろ 0.2
- 八を四分割 二
割り算の場合、「逆数」も計算できます。
- 一割の逆数 10
このほか、「~で割った余り」はそのまま「割ったを余り」を求めるようです。
少しそれますが、「パーセント」でも計算することができます。ただしパーセントより細かい単位である「パーミル」はできませんでした。 あるいは特殊な単語として、「ダース」「グロス」「半分」も掛け算のように用いることができます。何故か、ダースは単独で計算することができない(たとえば六ダースは、六ダースだけでは計算してくれない)ようです。 後述のように「半分」は計算できます。
四則演算に限らず、さまざまな計算を日本語で行うことができます。
指数計算ができます。ちなみに「五を三回かける」といった式は「五の三乗」ではなく「五を三(無次元の単位の省略)かける」、すなわち「五かける三」として解釈されました。
また、二乗は自乗と表記しても計算されます。
- 100の自乗の平方根 100
階乗の計算もできます。組み合わせや順列は日本語で計算するすべを見つけることができませんでした。(公式による導出をのぞく。)ただし、組み合わせについては英語ではサポートされます。
- 十の階乗 三百六十二万八千八百
- [5 choose 3](http://google.com/search?q=5 choose 3) 10
関数という形の表記であれば、関数の名前をカタカナで表記することができます。正弦、のような漢字には対応していませんでした。
ちなみに、y=cos(x)を検索するとy=cosxのグラフを描画しますが、この部分についてはコサイン、のようにカタカナ表記してもグラフは描画されませんでした。
私は大学数学を履修していないので、双曲線関数についてはわかりかねます。なんなら三角関数の逆関数も概念しか知らないです
- サイン(九十度) 一
- コサイン(九十度) 零
- タンジェント(四十五度) 一
- セカント(四十五度) 1.41421356237
- コセカント(四十五度) 1.41421356237
- コタンジェント(四十五度) 一
- アークサイン(二分の一)を度で 30度
- アークコサイン(一) 零 rad
- アークタンジェント(五) 1.37340077 rad
- ハイパボリックサイン(五) 74.2032105778
- ハイパボリックサイン(五) 74.2099485248
- ハイパボリックタンジェント(二分の一) 0.46211715726
対数関数については、以下のような表記が可能なようです。
定数のはなし
ここでは数式中に使えることを示すために、一パーセントを求めてみましょう。
- 円周率の一パーセント 0.03141592653
- パイの一パーセント 0.03141592653
- 自然対数の底の一パーセント 0.02718281828
- ネイピア数の一パーセント 0.02718281828
- ネピア数の一パーセント 0.02718281828
- 虚数単位の一パーセント 0.01 i
- 黄金率の一パーセント 0.01618033988
- オイラー定数の一パーセント 0.00577215664
たとえばこのような例が考えられます。
物理学や化学など、他に使用する単位も利用可能です。
- 光速の一パーセント 2 997 924.58 m / s
- 光速度の一パーセント 2 997 924.58 m / s
- 光の速さの一パーセント 2 997 924.58 m / s
- 真空中の光速度の一パーセント 2 997 924.58 m / s
- 音速の一パーセント 3.4029 m / s
- 音の速さの一パーセント 3.4029 m / s
- 海面での音速の一パーセント 3.4029 m / s
- 万有引力定数の一パーセント 6.67408 × 10-13 m3 kg-1 s-2
-
重力加速度の一パーセント 0.0980665 m / s2
- 気体定数の一パーセント 0.083144598 m2 kg s-2 K-1 mol-1
- ボルツマン定数の一パーセント 1.38064852 × 10-23 m2 kg s-2 K-1
- プランク定数の一パーセント 6.62607004 × 10-36 m2 kg / s
- アボガドロ定数の一パーセント 6.02214086 × 1021 mol-1
- アボガドロ数の一パーセント 6.0221409e+21
- リュードベリ定数の一パーセント 6.0221409e+21
- ファラデー定数の一パーセント 5.670367 × 10-10 kg s-3 K-4
- シュテファン―ボルツマン定数の一パーセント 5.670367 × 10-10 kg s-3 K-4 ※真ん中は全角ダッシュ(―)か半角のマイナス(-)でなければ認識しないようです
- コンダクタンス量子の一パーセント 7.74809173 × 10-7 ジーメンス
- 磁束量子の一パーセント 2.06783383 × 10-17 ウェーバ
- 真空の誘電率の一パーセント 8.85418782 × 10-14 m-3 kg-1 s4 A2
- 真空の透磁率の一パーセント 1.25663706 × 10-8 m kg s-2 A-2
- 原子質量定数の一パーセント 1.66053904 × 10-29 キログラム
- 陽子の質量の一パーセント 1.6726219 × 10-29 キログラム
- 電子の質量の一パーセント 1.6726219 × 10-29 キログラム
- 電気素量の一パーセント 1.60217662 × 10-21 クーロン
- 電荷の一パーセント 1.60217662 × 10-21 クーロン
- 微細構造定数の一パーセント 0.00007297352
- 恒星日の一パーセント 14.3606818 分
- 恒星年の一パーセント 3.65256363 日
単位のはなし
定数の話ですでに単位が出てきていますが、ここで改めて単位の話をしましょう。
Google電卓ではさまざまな単位を扱うことができます。無次元量の単位では、自明であっても単位がなくなることもあります。
計算式中に使用できる単位には以下のようなものがあります。Google公式のヘルプに一覧がありますが、ここに記載のない単位が対応していたり、逆に記載しているのに実際には認識しないものがあります。
SI基本単位についてみていきましょう。
- 長さ(メートル・メーター、インチ、フィート・フット、ヤード、マイル、ロッド、ハロン、ノット・海里、リーグ、ミクロン、オングストローム、パイカ、ポイント、天文単位、パーセク、光年、光日、光時、光分、光秒、スムート、分(※長さとしての)、寸、曲尺・尺、鯨尺、尋、丈、間、町、里、文、プランク長、ユカワ、ボーア半径、月半径、地球半径、太陽半径、木星半径、フィンガー、ミクロン、サウ、チェーン、シセロ、エル、ハンド、国際鏈、米鏈、marathons、海上リーグ、海上マイル、ユニット、スムート、スパン)
- 重さ(グラム、メートルトン、トン、米トン、英トン、ポンド、オンス、ドラム、グレイン・グレーン、ストーン、ペニーウェイト、カラット、スラグ、月質量、地球質量、太陽質量、ドルトン・原子質量単位・統一原子質量単位、貫、匁、斤、電子の静止質量・電子質量、陽子の静止質量※、プランク質量、ハンドレッドウェイト)
- 時間(ヘレク、秒、分、時間、日、週、半月、月、年、閏年、世紀、十年紀、百年紀、千年紀・ミレニアム、恒星日、プランク時間、秒間、分間、時間、ヶ月間、年間)
- 電流(アンペア)
- 温度(ケルビン、度・摂氏度・セ氏度・セルシウス・セルシウス温度、華氏度・カ氏度・ファーレンハイト・ファーレンハイト温度、ランキン度)
- 物質量(モル)
- 光度(カンデラ)
※「電子の静止質量」「陽子の静止質量」はどちらも「電子質量」として認識されました。
惑星の質量や半径については、「太陽質量」→「太陽の質量」のような表記ゆれパターンに対応します。
上記のものを組み合わせる単位の場合です。なお、上記に記載した単位は基本的に「平方」「立方」をつけることができますが、温度の単位のみつけることができませんでした。
- 面積(平方メートル、アール、ヘクタール、プランク面積、バーン、エーカー、ドゥナム、坪・歩、畝、反、町、セクション、測量タウンシップ)
- 体積(立方メートル、リットル、小さじ、大さじ、カップ・計量カップ、カップ(英)、エーカーフィート、ボードフィート、石油用バレル、米国液量ガロン、米液量クォート、米液量パイント、米国規格計量カップ、米液量オンス、米テーブルスプーン、米ティースプーン、米ジル、米ペック、米ブッシェル、米バレル、英ガロン、英クォート、英パイント、英液量オンス、英テーブルスプーン、英ティースプーン、英ジル、英ペック、英ブッシェル、英バレル、升、合、斗、石、東京ドーム、霞ヶ関ビル)
- 平面角(ラジアン、度、分、秒、グラード、ミル、周)
- 速度(メートル毎秒、ノット、光速・光速度、revolutions/turn)
- 力(ニュートン、ダイン、重量キログラム、重量ポンド、パウンダル)
- 圧力(パスカル、工学気圧、気圧・標準気圧、バール、水柱センチメートル、水柱インチ、重量キログラム毎平方ミリメートル、パウンダル毎平方フィート、重量ポンド毎平方フィート、重量ポンド毎平方インチ、ピエーズ、トル、水銀柱インチ、水銀柱ミリメートル)
- エネルギー(ジュール、電子ボルト、エルグ、フィート重量ポンド、英熱量、ワット時、キロワット時、サーミー、石油換算バレル、石油換算トン、TNT換算トン、メガTNT換算トン)
- 仕事率(ワット、英馬力、仏馬力)
- 電流(アンペア、アブアンペア)
- 電荷(クーロン、プランク電荷、静電単位・スタットクーロン、ファラデー・アンペア時)
- 情報量(バイト、ニブル、ビット *キビ・メビ・・・といった2進接頭辞も対応)
- 流速(立方フィート / 秒、リットル / 秒、立方フィート / 分、リットル / 分)
- 周波数(ヘルツ)
- 燃費(マイル毎ガロン、マイル毎英ガロン、マイル毎米ガロン、キロメートル毎リットル、100キロメール毎リッター)
- インダクタンス(ヘンリ)
通貨は単位のひとつですが、通貨によって数式で使用できるものとそうでないものがあります。数式で使用できるものは下記のとおり。
- 数式内で使用できるもの(ユーロ、ルーブル、米国ドル、クウェート・ディナール、アルゼンチンペソ、フィリピンペソ、インドルピー、英ポンド、スイスフラン、エジプトポンド、オーストラリアドル、カタールリヤル、トルコリラ、ニュージーランドドル、デンマーククローネ、クロアチアクーナ、コロンビアペソ、サウジアラビアリヤル、ノルウェークローネ、スウェーデンクローナ、スリランカルピー、セルビアディナール、バーツ、韓国ウォン、台湾ドル、チェココルナ、人民元、チリペソ、円、ネパールルピー、バーレーンディナール、パキスタンルピー、ハンガリーフォリント、ポーランドズウォティ、ボリビアボリビアーノ、香港ドル、メキシコペソ、モロッコディルハム など)
単位は漢字で表記できるものもあります。これらにも、平方(長さ→面積)や立方(長さ→体積)をつけることができるようです。
- 1粍をメートルで ※ミリメートル
- 1糎をメートルで ※センチメートル
- 1米をキロメートルで ※メートル
- 1籵をキロメートルで ※デカメートル
- 1粨をメートルで ※ヘクトメートル
- 1粁をメートルで ※キロメートル
- 1吋をメートルで ※インチ
- 1英寸をメートルで ※インチ
- 1呎をメートルで ※フィート
- 1英尺をメートルで ※フィート
- 1碼をメートルで ※ヤード
- 1哩をメートルで ※マイル
- 1竓をリットルで ※ミリリットル
- 1立をミリリットルで ※リットル
- 1瓱をグラムで ※ミリグラム
- 100瓦蘭姆をキログラムで ※グラム
- 1瓩をグラムで ※キログラム
- 1瓲をグラムで※トン
- 1噸をグラムで ※トン
- 1仏噸をグラムで ※トン
- 1听をグラムで ※トン
これらの単位の多くには接頭詞をつけることができます。コンテキストによって同じ単位でもできるときとできないときがあるようえす。
- 一ペタグラムをポンドで 2.205e+12
- 一テラメートルを寸で 3.0303e-14
- 一エクサ秒を世紀で 3.171e+8
- 一デカメートルを米鏈で 0.0455671
- 百センチリットルをヘクトリットルで 0.01
- 百ナノジュールをフェムトジュールで 1e+8
単位は単位同士をかけたり割ったりすることで次元を変えることができます。また同じ次元の単位同士を割るとその値を比として数式中に使うことができます。
- 百メートル毎秒を五分で掛ける 30 キロメートル
- 三ダース掛ける(ドルを円で割る)個 3878.0566
- 東京ドームを東京ドームで割る 1
- アンペアを47ケルビンで掛ける 47 A K
また、「毎秒」「毎分」「毎時」はほとんどの単位につけることができるようです。「毎分」「毎時」は、原則として「 / s」に変換されるようです。
- 百ジュール毎秒を二倍する 200 ワット
- 五十ドル毎分を五倍する 4.16666667 U.S. dollars / s
このとき、単位に対して計算を行うと基準となるほかの単位に変換されることがあります。特に通貨に関しては、最終的な答えが通貨単独になるときは言語設定に合わせた通貨が、通貨を含む組み立てた単位になる場合はU.S. dollarsになるようです。
- 一京東京ドームの二倍 2.48×1022m3
- 六億円毎秒掛ける五 27 849 000 U.S. dollars / s
- 六億円毎秒掛ける五秒 30 億円
- 六クウェートディナール毎秒掛ける五秒 1.06566792 万円
単に1万円を米国ドルを検索した時、通貨の選択欄には上記よりうんと数多くの通貨や、あるいは暗号通貨が含まれます。これらの多くはそういった数式内に計算には対応していません。例えると(ビットコインを特別引出権)を3倍するといった計算はできません。
疑問文のはなし
Google電卓では、数式を含む疑問文の形にすることができます。たとえば、次の例をみてみましょう。
一足す一は? 二
いくつか試したところ、下記のパターンにも対応していました。
- 一足す一はなんぼ 二
- 一足す一はいくら 二
- 一足す一は何 二
- ここのつたすみっつはなに 十二
- むっつたすよっつはなんなん 十
- 三フェムトグラムの二倍ですか 6 フェムトグラム
さらに、「幾ら」「何」「計算」「計算する」「出(せ・して)」「求め(ろ・て)」「ください」「下さい」「なんぼ」「いくつ」「いくら」「ですか」「やって」「やれ」「なに」「なん」「して」「しろ」「せよ」「か」「は」「に」「で」「って」「?」は、複数、任意の個数を重ねることができるようです。
- ここのつ!はなになんなになんなんぼなん???? 三十六万二千八百八十
- 四億円の二倍はいくらですかなんなんですか 8 億円
- ごたすはちはははなになにははははは????????? 十三
末尾に「をお願いします」をつけることができます。ただしこの構文は必ず文末でなければいけないようです。
~「に」「変換」「換算」「なお」「直」「して」「単位」は単位の有無や、有っても認識されないこともあるようです。このグループはこのグループのなかでのみ重ねることができ、このグループこちらが効く時は前述の「幾ら」~のくだりを認識しなくなるようです。
また、「変換変換して」は認識しますが、「なおなおして」は認識しませんでした。
たとえば、階乗の記号「!」と組み合わせると、感嘆符疑問符「!?」は「階乗の記号!」と「疑問文の?」としてみなされるようです。
- みっつ!!????? 七百二十
特に意味はない数式をかんがえてみる
- 漢字だらけの数式 万有引力定数平方原子質量単位個毎秒の微細構造定数枚立方恒星年毎分倍何
- カタカナだらけの数式 マイナスハイパボリックタンジェントパイグロスサウジアラビアリヤルパーセント
日本語で別の解釈ができそう
- とおかけるよんなん とお駆ける四男
謎の概念が生まれる
百足は「むかで」と読みます。四字熟語みたいになりました。
「貼って」「測って」「貸して」もできそうです
理由を聞いても答えしか返しません。
計算が可能な熟語
ここでは単位や数、演算子の組み合わせによって値として認識される、実際は熟語のものを示します。
- 一寸(ちょいと /少し。少々。)
- 一度(いちど /ふたたび)
- 十分(じゅうぶん /おおよそ満たしている。)
- 百足(むかで /虫。)
- 百合(ゆり /ガールズラブ。)
- 百度(バイドゥ /中国の検索エンジン)
- 京間(きょうま /畳のサイズ)
- 正文(せいぶん /正式な条約文。)
- 日米(にちべい /日本とアメリカのこと)
- 反米(はんべい /反アメリカ主義)
- 反日(はんにち /反日本主義)
- 正月(しょうがつ /おもに元旦から3日間のこと)
- 文月(ふみづき /7月。または駆逐艦。)
- 正円(せいえん /完全な円のこと)
- 正立(せいりつ /レンズの物体と像が同じこと。)
- 回文(かいぶん /後ろから読んでも同じ単語。)
- 度合(どあい /程度)
- 極度(きょくど /ひじょうに。程度の高いさま。)
- 合間(あいま /ある期間と期間のあいだ。)
- 立合(たちあい /居合わせること。)
- 尺度(しゃくど /縮尺のどあい。)
- 人文(じんぶん /科学の三分類のうちのひとつ。人文科学。)
- 人間(にんげん /ホモ・サピエンスのこと。)
- 半人(はんじん /人間とほかの種族との混血。)
- 月人(つきびと・つきじん /月に住む人。)
- 万人(ばんにん /すべての人。)
- 時間割(じかんわり /小中高校の授業スケジュール。)
- 里人(さとびと /その地に住むひと。)
- 町人(まちびと・ちょうにん /その町の人。)
- 人里(ひとざと /人が住む場所。)
- 分立(ぶんりつ /それぞれに分けること。三権分立。)
- 文寸(たい /倍角で、つまり2文字で1文字とみなすと対という字です)
- 円町(えんまち /京都市の地名。)
- 五里合(いりあい /秋田県の地名。)
- 千里(せんり /大阪府吹田市・豊中市周辺。)
- 九十九里(くじゅうくり /千葉県の地名。)
- 京極(きょうごく /京都市の地名。もしくは推理作家京極夏彦。)
- 京町(きょうまち /京町通り。京町セイカ。)
- 反町(たんまち /神奈川県の地名。東急沿線)
- 立石(たていし /東京都葛飾区の地名)
- 六合(ろくごう /静岡県の地名ほか)
- 文の里(ふみのさと /大阪府大阪市の地名。谷町線。)
- 文の里を掛ける などが認識されます。
- 町立(ちょうりつ /その町によって建設された)
- 四万十町立、九十九里町立 など。
- 千尋(ちひろ /人名)
- 正人(しょうにん・まさと /人名)
- 正文(まさふみ /人名)
- 一斗(かずと /人名)
- 里歩(りほ /人名)
- 文人(ふみひと /人名)
- 文尋(ふみひろ /人名)
- 文丈(ふみたけ /人名)
- 立間(たちま /姓)
- 千畝(ちうね /杉原千畝。外交官。)
上記の熟語によって、たとえば正月の人間を割るといった文章や、反日×反米などのカップリングを計算させることができます。
誤認される単位
単位を組み合わせることができるため、組み合わせ方によってはGoogleが意図しない実在する単位の計算ができることもあります。ここではそういったパターンを紹介します。
- 四回分を三倍する 12 分
- 四回(無次元の単位)に分(時間の単位)を掛ける動作になるため、最終的な結果が無次元の単位ではなく時間の単位になります。
- 五十人日を十日で割る 五人を十日で掛ける
- ITや土建業などでは、工数の計算に「人日」「人月」という単位を用います。あまり困りませんが、50人日を10日で割ったときは単位が無次元の5に、5人を10日で掛けたときは50人日ではなく50日になります。前者の式が通ってしまうので、一見すると人工の計算ができるようにみえます。
- 三周回を五回で掛ける 94.2477796 rad
- 周回はそれ自体が無次元の単位ですが、Googleの電卓では3周(平面角の単位)×回(無次元の単位)として解釈されるため、最終的な答えは平面角の単位で示されます。ラジアンでわかりにくいので、3周回×5回を度でとすると360°×3×5の計算になっていることがわかります。
- 一割の歩合で掛ける
- 歩合は本来単位ではありませんが、このように記述するとGoogleの電卓では歩(面積)× 合(体積)の単位でメートルの5乗として認識されます。
参考資料
- Google電卓 〔SUNPILLAR情報舘 裏技室〕
- google電卓リファレンス
- Google Guide Quick Reference: Google Calculator (Cheat Sheet)
- 電卓、単位変換、色コードの管理 - Google 検索 ヘルプ
おまけ
数式の計算以外にもいろいろできるらしいです。
- カラーピッカー
- メトロノーム
- サイコロを振る
- コイントス
- スピナー
- 乱数
- スピードテスト
- 2変数によるグラフの描画 (例: x2+y2 を -10~10の区間で)
- ほか → Googleの隠しコマンド一覧 - Wikipedia
最終更新日 : ついーと